株式会社インディプロス

【2】双方向コミュニケーションを風土化するOJT術

【2】双方向コミュニケーションを風土化するOJT術

「何をすれば相手が喜ぶか、を考えて行動する」。

ビジネスの現場、特に営業現場では、基本中の基本の行動ですね。

お客様の要望を先回りして考えて、相手から頼まれる前に先手を打ってニーズに応える。
・・・ある程度の経験を積んだビジネス・パーソンであれば、自然と身に着いてきた行動様式なのではないでしょうか。

でも、社内でも同様の行動がとれるか、ということになると、話はまた別。

お客様に対してはあんなに気前良く振舞っているのに、社内の他のメンバーに対しては、なぜかつれない・・・、そんな社員が増えています。

周囲とのコミュニケーションを面倒がり、お互いを理解しようとしない。

メールを送っても、レスがない。。。

最初は「ちょっと閉じこもっているだけ」の行動だったとしても、それがどんどんエスカレートし、周囲にも伝播して、最終的には「会話のない組織」が出来上がってしまいます。

そんな危機を回避し、社員同士がお互いを思いやれる組織風土を作り上げた会社・・・ベンチャー企業A社が実行していたお手軽OJT術をご紹介します。

♪「社員メルマガ」で双方向コミュニケーションを促進!♪

そうです。A社が行っていたのは、社員メルマガ。

社員にメルマガを配信するのではなく、社員がメルマガを配信するのです。

A社では、毎週一回、全社員が持ち回りでメールマガジンを執筆し、全社に配信しています。

テーマは人事が指定し、担当社員は、テーマに沿ってエッセイを書きます。たとえば、

私の考えるプロフェッショナル
会社のビジョンやValueの自分なりの解釈
著名人の言葉にまつわる自分が経験したエピソード

など、何でも可。

本人の内面を開示しやすいようなテーマで、自由に書いてもらいます。

その効果といえば・・・

執筆者にとっては、他の社員に対して自分の内面を開示することに対する抵抗感が無くなり、コミュニケーションの第一歩、自己開示のきっかけが得られる。ということがあるのですが、それだけではなく、

メルマガ配信者は、読者の反応がとても気になり、読者から感想がくるととても嬉しいもの。(経験のある方はわかりますよね?)

執筆経験者はその気持ちがわかるので、内容をじっくり読み、積極的に返信を送ってあげるようになる。

という、読者側の意識や行動の変化も生まれたのだとか。

これを繰り返すことで、社員がお互いの理解を深めるとともに、お互いに温かい感想や意見を送りあえる風土ができてきたそうです。

「何をすれば相手が喜ぶか、を考えて行動する」

という意識が、顧客に対してだけでなく、社員に対しても自然と生まれようになった、ということですね。

テーマ設定には少し工夫が必要ですが、特定の人に負担のかかりすぎないお手軽OJT術「社員メルマガ」。

社員同士のコミュニケーションを促進したいなぁ・・・と考えている方、試してみてはいかがでしょうか?

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