※このコラムは、2011年3月配信のメールマガジンでお届けしたものです
先日、日本生産性本部から、「コア人材としての女性社員育成に関する調査」の結果が公開されました。
その調査によると、女性管理職の割合は、役員や課長クラスでやや増加したものの、それでも、課長相当職で約6%だそうです。
各所で掲げられている2020年までに30%という女性管理職比率目標には、まだまだ程遠い数値ですね。。。
その調査の中で印象的だったのが、女性社員が活躍する上での課題についての項目でした。
「男性社員の理解・関心」や「育児等への配慮」などの要素を押さえ、ダントツのトップだったのが「女性社員(本人)の意識」で、8割以上の企業が、課題だと答えたとのことです。
ここで言う「女性社員の意識」とはどういうものなのか、詳細は確認できていないのですが、「管理職になりたがらない」、「大きな責任を回避したがる」などは、様々な企業でよく耳にする課題です。
でももう一つ、もっとベーシックで、とても大切な「意識」もあるのではないかと私は考えています。それは、「プロフェッショナル意識(マインド)」です。
女性が長く会社で働き続けるための議論としては、ついつい時短や育休、託児所などの、女性を支援する仕組みにテーマが偏りがちなのですが、それを使う立場である女性自身が、しっかりとプロとして信頼されるだけのマインドを発揮しようと自覚しているか、ということが、同時に重要となってきます。
お子さんが小さかったり、他にも、時間的に制約があるような事情のもとでは、「大きな責任を回避したがる」ことは、ときには仕方のないことかもしれません。
でも、任された責任が大きくても小さくても、その責任を全うしようとする意識、周囲の好意や制度に甘え過ぎない意識は、どんなときでも必要です。
そして、そのような意識を持ち、小さくても自分の責任を果たし続けていくことが、周囲との信頼関係を強固なものにし、それを繰り返すことで、自分自身が長く働き続けられる環境が出来上がっていくのだと思います。
「管理職になりたいという意識を持つ」「大きな責任にチャレンジする」というのは、その次のステップ。
その前に、女性自身が働きやすい環境を自ら手に入れるためにも、早い段階からベーシックなプロ意識を身につけ、周囲との信頼関係を積み重ねていく教育を行うことも、女性に長く活躍し続けてもらう上では、とても大切なのではないかと思います。
このテーマについては、もっともっとお伝えしたいことがあるのですが、当HPからダウンロードできるレポート
「ワークライフバランス時代のキャリア・プランニング」
http://indipros.com/report.php#Download
にも詳しく記載しておりますので、よろしければご覧ください。
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